●電子ブックの用途-5(問題集・各種テキスト等
教育分野での電子ブックの活用は未開拓の分野だと思いますが、既にほとんどの学校でコンピューターが導入され授業に活用されていることから、先生自身が問題集やテキスト等の電子ブックを作成して活用したり、生徒の教育の一環として利用してみてはいかがでしょうか。ROOTSであれば、小・中学生レベルのコンピューター知識で扱えるものと考えています。

ROOTSは汎用データをページにそのまま使っているため、一般のグラフィックソフトやホームページ作成ソフトで直に作成や編集ができます。これらのソフトの知識があれば、コンテンツを1から制作する事ができますから、後はコンピューター操作の基礎知識があれば十分です。

当サイトで紹介している「Windowsちょ~入門」をご覧頂ければわかると思いますが、本当に基礎中の基礎です。逆に言えば、ROOTSでのブック構築作業は、こうした基礎中の基礎を実地で学ぶ手頃な教材でもあるわけです。

また、単に教材にとどまらず、実用的な用途としても役立ちます。生徒の日誌や連絡に、また掲示板の代わりや壁新聞の代わり等に利用するのです。例えば章毎に班分けして、それぞれの班で自分達の主張やその日の出来事を日記のように書かせて、生徒に自由に閲覧させるのです。

他にも考えられる用途はたくさんあります。ROOTSはどんどんページを足していっても、設定ファイルで章のページ数を書き換えれば即電子ブックの動作に反映するため、手軽に変更できます。また、章単位のフォルダでページデータを管理していますから、章を丸ごと取り替えるような事もOSレベルで簡単に実行できます。


●電子ブックの用途-6(メモ・覚え書き・レポート)
こうした用途には他に適したソフトがありそうなので最適かどうかはわかりませんが、手書きのドキュメントもイメージスキャナでデータ化すれば電子ブック素材になるため、メモや覚え書き、レポート等も電子ブックにしておくことができます。

その際、読み込んだ画像データをそのままページに利用せず、HTMLのページひな形に画像データを配置すれば色々と便利に使えます。例えば作成した日付や内容、補足事項等を別途テキストで記述できるようにしておくわけです。元の原稿にメモしても良いのですが、こうしておけば後から変更したい場合等に柔軟に対処できます。

■シンプルさと高機能化の両立
便利さを追求すると様々な機能を組み込みたくなります。電子ブックも例外ではなく、バージョンアップを重ねるたびにより高度化していきます。しかし、過度の高機能化はソフトの肥大を招き、動作が遅くなったり不安定になったり、更に操作ボタンも増えて複雑になる等、結果的に使い勝手が低下することになります。しかも制作する側にとって、覚えなければならないことが多くなり、作業もより複雑化してわかりにくくなっていくのです。

こうした弊害を最小にするため、ROOTSでは求められる機能を厳選し、常にシンプルで扱いやすい機能の実現を主眼に開発を進めています。例えばVer.2.2で付加したブックマーク機能は、制作側のユーザーには一切の負担はありません。なぜなら全機能をROOTSが提供しているからです。読者にとっても、最小限のクリック数でブックマークの登録や削除、ページ移動ができて簡単に扱えるように設計しています。

ROOTSライセンス版は実用機能を満載し、BOOK CENTER(マルチリンクプラットフォーム)との連携によって、書庫を構築できる段階にまで達しました。しかし、ROOTSの進化はこれで終わったわけではありません。更なる先進的な電子ブックを目指して、これからも改良を続けてまいります。

COSMOLIGHT